松林院は大黒寺の向かいで、寺田屋の女将・お登勢の墓がある。
お登勢(とせ)は、伏見の船宿・寺田屋の6代目・寺田屋伊助の妻。放蕩者だった伊助の死後、寺田屋の女将となって店を切り盛りする。寺田屋に滞在した坂本龍馬をはじめ尊皇の志士たちの面倒をよくみた。また、龍馬の恋人・お龍(りょう)を養女として店に置くことを引き受けたばかりでなく、お龍の家族を金銭面で援助するなど、義侠心の厚い女性だった。