長州へ帰省(参勤交代)する途中、京の都に立ち寄りました。昔、2年ほど住んでいたことがあるのですが、内陸の盆地である京都の夏はすごく暑いです。温暖化でますます暑さが厳しくなってきているように思えます。
そういえば、最近は地球温暖化という言葉を以前より聞かなくなったようです。震災でそれどころじゃないということなんでしょうか。しかし、温暖化は着実に進んでいます。
どうも、研究者の一部に「CO2が本当に温暖化の主原因かどうか疑わしい」という論調があり、経済を減速させたくないと考えている人々がそれに同調して、専門外の庶民までもがなんとなくそうしたことを信じ始めているといった風です。
しかし、もし仮にCO2など温室効果ガスの排出が主原因でないにしても、温暖化が進んでいることは、ここ数十年の気候変動を見れば否定しようがありません。北極、南極の氷は確実に少なくなり、世界各地の氷河はどんどん後退し、海水温は上がり続けています。とくに海水温が上がることは非常に困ったことです。
もし、温室効果ガスの他に、地球の平均気温を上げている大きな原因があると仮定するならば、それは何であるかを全力を挙げて突き止め、すぐにその対策を講じるべきでしょう。 しかし、温室効果ガス犯人説に懐疑的な人間は、ただ懐疑を投げかけるだけであって、ではどうすればいいのか、真剣に考えている人間はほとんどいません。 こんなことで地球は大丈夫なんでしょうか。
日本でいえば、たった150年ほど前までは、誰も電気も石油も使うことなく、生活をしてきました。江戸時代というのは、実に地球に優しい時代で、まあそれ以前の時代も優しいのではありますが、江戸時代のよさは、人々がおおむね平和な時代を送り、高度な文化を発達させ、純粋に「日本的な」風俗を楽しむことができた時代ではないかと思います。
幕末期に渡来した外国人が、「日本人は皆明るくて幸福そうに生きている」というような印象をもっていたようですが、たしかに、現代の日本人に比べて、江戸の民衆の幸福度はかなり大きかったといえるのではないでしょうか。