〜幕末トラベラーズ〜

日本史用語集

江戸時代

(しゃそう・ぎそう)
社倉とか義倉ってなんのこと?

(画像出典:https://www.ac-illust.com/)

社倉・義倉(しゃそう・ぎそう)は、飢饉や災害などの非常時に備えて、米を貯蔵しておく倉のこと。

解説

災害や飢饉などの非常時に備えて米を備蓄しておくことを囲米 (かこいまい) といいますが、この囲米を保存しておく倉が社倉です。

社倉とは別に義倉という言葉もあります。「社倉・義倉」とひとくくりにして使うときもありますが、分けて使うときは、

社倉は、民衆が一人ひとりの財力に応じた分を囲米として出し合い、管理も民間で行う倉。

義倉は、そうしたことを公的な機関や富裕な人物が民衆の救済のために施す場合に使われる。
と覚えておきましょう。

寛政の改革で松平定信は七分積金の制度を決めました。この制度を運用するために浅草の向柳原 (むこうやなぎわら)という所に江戸町会所が建てられましたが、これも社倉のひとつです。七分積金で積み立てられる金や米は地主や家主から支出されたものでした。

ついでに…

飢饉のときの対策や貧民救済のために予備の食糧を倉に保存しておくということは、中国の隋や唐の時代から行われていました。「社」という文字はもともと土地の守り神を意味します。ここから転じて「土地の氏神を中心に集まった組合」という意味も生まれてきました(学研『漢字源』より)。