〜幕末トラベラーズ〜

日本史用語集

江戸時代

(かぶなかま)
株仲間ってなんのこと?

株仲間(かぶなかま)とは、江戸時代に同業者どうしで結成された組合。市場を独占的に支配し安定的な営業を行うことを主な目的とした。

解説

どんな世界にも、かならずや常連とか古株と呼ばれるグループがあるものだ。そうしたグループはしばしば閉鎖的で新参者が加わることをきらい、仲間うちだけで盛り上がったりまったりすることを好む傾向がある。ましてや大きな金がうごく商売の世界ではなおさらそうした本能がはたらくのは当然だ。

株仲間とは、営業上の特権をあたえられた同業者組合である。「ワシらは経験もあるしいい仕事ができる。なのでワシらだけに営業を認めてください」というわけだ。もしその願いがお上に認められれば、新入りやよそ者に商いを邪魔されることなく、安定して仕事ができるし、収入が確保できるというものである。

江戸幕府ははじめのころ、こうした同業者でつくる株仲間を認めていなかった。かれらが力をもつことで幕政に影響が出ることをおそれたためである。

しかし、品質や価格の安定をもたらすというプラスの面もあるため、元禄期ころに株仲間を黙認しはじめ、享保元年(1716年)からはじまった享保の改革では株仲間の結成に公認をあたえるようになった。これには贅沢品をつくらせないように業界を統制するというねらいもあった。

そして1700年代後半の田沼時代になると、財政向上のため幕府が商人とつよくむすびつく政策がとられる。株仲間を積極的に奨励し、かれらに営業上の特権をあたえるかわりに、幕府に冥加金・運上金という名目で毎年相当の金銭を上納させるようにしたのだ。

天保12年(1841年)からの天保の改革では、物価高騰の原因となるとされ、株仲間解散令が出されてから、株仲間は急速に下火となった。