幕末トラベラーズ

鹿児島の史跡

仙巌園(磯庭園)
(せんがんえん)

鹿児島市吉野町

仙巌園は江戸時代の初期につくられた島津家の庭園。庭園内には歴代の藩主が滞在した磯御殿がある。桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた壮大な借景庭園で、四季を通して多くの観光客が訪れる。

島津斉彬は、庭園のある磯地区に近代産業を興すための工場群(集成館)を建設した。

仙巌園(磯庭園)

仙巌園は万治元年(1658年)に、島津家19代の島津光久が別邸として建築、造園したもので、以後代々島津家の当主によって受けつがれた。伝統的な日本庭園のなかに、望嶽楼(ぼうがくろう)など琉球文化の香りを感じさせる風情がある。地名から「磯庭園」とも呼ばれる。また、2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」のロケが当地で行われた。

嘉永4年(1851年)に11代藩主の座についた島津斉彬は、殖産興業推進のため、この別邸の隣接地に「集成館(しゅうせいかん)」と呼ばれた工場群を建設した。日本最初の「工業地帯」といってもよい。その分野は、造船、製鉄(製砲)、紡績、ガラス、電信、発電、医療など多岐にわたり、幕末薩摩藩の近代化に大きく貢献した。仙巌園の灯籠をガスで点灯させるというガス灯実験も行われている。

斉彬の死後、一時集成館事業は縮小し、文久3年(1863年)の薩英戦争では英国艦の攻撃目標にされて大きな被害を受けた。しかしその後も集成館事業は継続された。現在当地は博物館となっている(尚古集成館(しょうこしゅうせいかん))。

【関連サイト】

仙巌園

尚古集成館

PHOTO

(鹿児島中央駅から国道10号線を車で20分ほど行ったところに、島津家の別邸だった仙巌園がある。鳥居は鶴嶺神社で、右手が仙巌園入口。左は尚古集成館)

 

(受付を入ると、なぜか戦国武者の出迎えを受ける)

(集成館で製造された150ポンド砲)

(仙巌園の正門。薩摩藩最後の藩主・島津忠義が明治28年に建てたもの。この門はNHK大河ドラマ「篤姫」のロケで、江戸・薩摩藩邸の門として使われたという)

(内側から見た正門)

(島津のお殿様の別邸 「磯御殿」)

(錦江湾と桜島)

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